12.04.2015

アメリカの大学でスペイン語を勉強してみた

早くも12月、修士2年間のうち1/4が過ぎようとしていますが、ここで今期履修した中で一番楽しかったスペイン語の授業を紹介しようと思います!
(時間あるときに画像つけます)



Contents

  1. なぜスペイン語…?
  2. カリキュラム紹介
  3. 日本との違い、使って慣れる!
  4. 言語は文化
  5. まとめ



  1. なぜスペイン語…?

    もともと言語に対するやる気はそんなになかったのですが、去年イギリスにいたときに、まわりにいるヨーロピアンが英語以外でコミュニケーションをとっている姿をみて、純粋に「かっこいいな」とは思っていました。

    3カ国語目に対する重要性に気づいたのは、もともと英語とフランス語がネイティブで国連への就職を希望しているカナダ人のフラットメイトが、さらに(既に日常レベルの)ドイツ語をスキルアップしようとしている姿でした。彼女を見ていて、「できたらすごい」じゃなくて「当たり前」なんじゃないか?と思うようになり、修士ではスペイン語をやろう!と決めました。

    他の言語でなくスペイン語なのはアメリカでドミナントだからというシンプルな理由です。(フランス語挫折済み!)

  2. カリキュラム紹介

    まず、授業は週に4回。月〜木の1:00〜1:50. ほぼ毎日です!

    そして、使用教材はこちら「Dimelo Tu!
    なんと3ヶ月半の間で、7章分(ページにして260ページ)進みました。
    ほぼ毎日2~4ページのLeer(Reading)の宿題がでます。

    それに加えて、計9回のライティング、後半2回ある3分間のプレゼンテーション、オンラインでの副教材、各章ごとに16枚のflashcardの作成、など教科書以外にもやることはたくさんありました。

    評価方法はこれら全ての課題+2回の中間テスト+期末テスト、となかなかコミットメントが必要です。私は聴講なのでflashcardは免除してもらいました。

  3. 日本との違い、使って慣れる!

    最も大きな違いは、授業の楽しさかと思いますが(笑)

    まず、とにかく発言させます。そしてスペイン語なら何を言っても褒められます。(笑)授業毎に「Oral proficiency」の提出があり、毎回の発言頻度を10段階評価します。授業中に先生がたくさん質問して、みんな挙手して答えます。

    次に、とにかく書かせます。9回のライティングのうち後半の5回は「今の家について」、「メキシコ出身の偉人」、「家族について」、「大学生活について」など手書きでA41枚ほど書きます。習った文法をすぐアウトプットさせるので身に付きやすいのかなあと思います。それと、内容がまとまってなくてもいいので気がラクです。笑

    また、ライティングやテストでうまくできない子が挽回するチャンスもあるのですが、それもまたユニークです。例えば、スペイン語学部が提供するmovie nightに行って、スペイン語の映画を見て感想を書くというのがあったのですが、今期はクィア映画ばかりで、クィア映画を生徒にすすめるっていうのがかっこいいな、と思いました。
    私が観た「Cuatro lunas」はメキシコのゲイ映画でとてもおもしろかったです!
    (Vamos, Como te llamas?くらいしか理解できなかったですが)

  4. 言語は文化

    先述の教科書は、各章がスペイン語圏の国の紹介になっています。
    例えば、第7章はコロンビアの章で、コロンビアの有名人(Shakiraなど)、名所、文化、歴史の紹介がされています。先生がyoutubeでダンスや歌なども流してくれました。

    個人的には、文化の学習は語学を習得することと同じくらい大きなことだったかなと思います。日本の理系学生の中南米に関する知識といえば「マチュピチュ・ウユニ湖・リオのカーニバル」程度だと思うのですが、この度ゆっくりと文化や歴史を学ぶことができてとてもよかったです。

    やはりほぼ全ての国がヨーロッパに支配された過去をもち、虐殺や紛争の歴史を持ちます。アルゼンチンは一時期白人比率が90%までのぼったそうです。また、マヤ文明がいかに影響力をもっていたか、グアテマラはスペイン語以外に21の言葉が存在する、などの文化面もたくさん学びました。

  5. まとめ

    まとめると、とにかく楽しかったです!
    授業では習ったことをすぐに使うので、純粋にそれが楽しかったのと、色んなダンスや歌の紹介、そして一緒に受講していた1年生のみんなもおもしろかったです。
    最大の成長はライティング!
    左:1つめのライティング(下線に指定された語句を挿入するのみ)、右:9回目のライティング。スペイン語ネイティブの人の自己紹介を聞き取ってその場で文章を作る。(単語は教えてくれる)

    アメリカにおけるヒスパニック人口は16%, アリゾナだけでみると30%がヒスパニックです。外出したときにみる標識の意味がわかったり、聞こえてくるスペイン語の会話がすこしわかったり、スペイン語を学ぶことによる変化は日々感じられてとても楽しいです。

    クラスのスペイン人とメキシコ人にスペイン語でちょっかいを出してこてんぱんにやられるのもまたをかし。

    アメリカ、特にサウスウェストに留学することがあればスペイン語の履修を強くおすすめします!

追記(12/31/2016)
学んでから1年経ってしまいましたが、カンクンに行って習ったスペイン語を使いました!一度本気で学習すると蘇るもので、(ルームメイトがメキシコ人だからか?)タクシードライバーとのやりとりや、お店での注文など簡単な会話が楽しめてすごいよかったです!
また、カンクンは観光地でありながら英語スピーカーが限られていたので、スペイン語を話せて少し安心でした。

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