クリスマス期間にスウェーデンに1週間旅行に行って来ました。
前半はÄlvsbyn(アルスビン)という北の町の友だちの実家に、後半はStockholmで観光してきたので旅行記かきます :)
Alvsbynは日本でいう青森的なところで、ストックホルムからフライトも出てるのですが、折角なので夜行列車で行ってみました。(13時間くらい?)
夜行列車は
オンラインで予約できて、往復1 50ポンド(約3万円)でした。ロンドンーストックホルム間のフライトより高いものの、スウェーデン国内のフライトより安いです。
朝は車内アナウンスも特になかったので、乗り過ごしてAlvsbynの次の駅、Bubudaで降りました。うける。いやうけない。
駅にeduroamがあり友だちに連絡できたので、そこまで迎えに来てもらいました。(感謝)
乗る際はみなさん気をつけてください。笑
北緯65度なので、日出が10時前、日の入りが14時、日照時間は4時間です。昼まで寝ると詰みます。そのかわり夏には白夜があるらしく、一晩で植物はぐんぐん育つしみんなもハイになってらんらんしてるそうです。
家の裏には高床式のガレージが何個かあって、そのどれも築30〜50年だと言われました。
乾燥してるし虫もこないしで、朽ちることがないそうです。日本だと考えられないですね。でも火事はよくあるそうです。笑
家の1階のガレージにはボイラーがあり、薪をくべて水をあたため、その水を循環させて家を暖めてるそうです。村の家々には煙突があったのですが、もくもくしていたのはこれかもしれません。木材資源を用いた自家発電に関しては、オーストリアの木材ペレット利用率が高いというのは聞いたことあったのですが、
スウェーデンはオーストリアよりも薪生産が高いそうです。(←このリンク、適当に探したソースだけどおもしろいこと書いてあった!)それにしてもこんな当たり前のように出てくるとは!
北国の夜空はとてもきれいで、星がくっきり見えました!写真におさめられるほどではないですが、オーロラも見れて感動!空がぼんやりと光っていて幻想的でした。
あと癖で見ちゃうスーパーの野菜、葉もの野菜はスペインやオランダからの輸入、フルーツは中米からの輸入品を見かけました。−20℃の天気予報をみてると冬の間栽培コストが跳ね上がることはなんだか容易に想像できますね^^; (それとも薪代が安ければ温室ハウスも簡単なのかな?)ちなみにスウェーデンは酪農が強いそうです。
クリスマスになると星型のランプを窓辺につるすのが習慣です。なのでどの家にも同じ星形のランプが見れて町全体(国全体?)がかわいらいしくなります。
日本と似ていて25日よりもイブの24日の方が盛り上がるらしく、24日の夜は色んなお客さんがごはんを食べにきていました。ここはお父さんがスウェーデン人、お母さんがガーナ人なので、洋食に加えてライスとカレーもありバラエティ豊かな食卓でした。
プレゼントをあけるのも24日で、残念ながらサンタさんにまつわるエトセトラはありません。
Alvsbynは小さな田舎町です。同じ世代の子たちは村で200人くらい、みんながみんなを知ってます。
25日の夜には町に唯一のホテルでクラブパーティーがあり、私も友だちとその友だちについていって遊んできました。
小さな町の年に1度のパーティーのためその場は同窓会状態。会場のホテルも人をさばくのになれておらず、−20度の中20分くらい外で待ちました(死!)ちなみにDJは友だちのお父さんの先生だったらしいです(笑)
その後家に帰って、友だちと「友だちの友だちの元彼も来ていて」どうのこうの話から、「田舎町」の話をしました。
この町は小さくて、町を出る人も少なくて、みんな小さなコミュニティに閉じこもっている。近くに大学もなくて、短大を出て働き始めて、大人になる自覚もないまま子どもができて結婚して落ち着く。
みんな外の世界を知らなくて、ここでの評価が全てで、自尊心が低い。
移民が住む地区があって、そこではロシア系の移民がウォッカを仕入れているから18歳未満の子どもは飲みたくなるとそこへ行く。けど親はあまりいい顔をしない。
移民は国からお金をもらってるからあまり働かないし、問題が起きるのはきまってその地区。友だちの親友のお母さんなんて悪いことをして国から追放されたみたいです。
なんだか日本の「村」意識、マイルドヤンキーなどに近いものを感じるとともに、移民問題も抱えていて状況がより複雑なコミュニティのようでした。こういう話を聞くといつも日本の移民受入について考えないとなあと思います(誰かいい本紹介して)
日本では国内のCommunity developmentをすすめるNPOさんがいますが、当たり前だけの他の先進国のrural areaでも必要とされてるんだなと感じました(まあ正直そこに問題があるのかどうかすら私にはよくわからないけど)。そして移民のことを考えるとかなりのスペシャリストを要しそう…。
友だちは高校はロンドン、カレッジはストックホルムで両親も国際結婚で、そして教育のたまもの(?)か17歳なのにすごくしっかりした考えを持っている子です。この村のことは嫌いではないけど、村の人たちの自尊心の低さとか民度の低さ(DVとか、ファストフードだけの食事とか?)を悲しんでました。そんな感じで話し込んでたら朝の6時になったのでお開きになりました。
- そして翌日昼過ぎに起きて太陽とか1時間くらいしか見れなかった・・・
いくら寝ててもおっけー、好きなときに食べておっけー。
気づいたらリビングにいて、そしてたくさんおしゃべりする。
留学に来て以来初めてこんなに快適な暮らしができたのでとても離れたくなかったです。
お父さんは自然のことに詳しく、なんでも自分で作ってしまう人。(彼の迷言は「Banana is not a fruit, it is a herbal plant.」です。わろーた。)お母さんは以前わたしに「you deserve to be happy」という言葉をかけてくれた、とても大きな心の持ち主で、(お腹も)心も満たしてくれる人です。
他にもお母さんの親戚の子ども2人が一緒に暮らしていて、友だちの弟も入れると6人(+4匹)家族ですごくにぎやかな家でした。
このとき実は切羽詰まってやらなくちゃいけないこともあったのですが、全て忘れて完全にオフになることを決めてゆっくりとさせてもらいました。私は高い目標に対して精神的に追い込んで自分でつぶれるタイプなので、こういうふうに人と話しながら追い込まなくてもいいんだよと言い聞かせる時間は大切だなと感じました。take it easyなマインドをサプリメントするというか。なんだこのルー大柴な文。
ぜひまた行きたいし、これからもずっと大切につきあっていこうと思っています。
そんなあたたかい家庭に別れを告げて、夜行列車にのってストックホルムに戻りました。