2.04.2015

2月になりました



早いものであっという間に2月。
写真は先週の雪の様子で、寒さもピークを迎えています。

一昨日の日曜日は久々にスーパーでがっつり買い物をして、ごはんの準備をしたり、寝具の洗濯をしたり、靴を磨いたり、ケーキも焼いてたっぷり日曜日を謳歌しました。何も考えずに家事に没頭するのは大好きです。それに、生活の下地が整っているとすごくスムーズに物事がまわると思います。(その逆も然り)


そんないいスタートを切った2月の目標でも。

①勉強

今月はアサイメント1つとテストが3つあるのでアプリケーション時に手を抜いてた分を猛スピードで挽回します。目標があるとやりやすいから楽しみ。
テストのない計量経済は、授業の予習復習だけしっかりやるつもりです。
マクロ、ミクロ、経済数学はそれに加えて過去の分の復習や教科書の該当箇所を往復することになるかな。
私は好き嫌いが激しいので、嫌いな科目でテストがあると無理矢理勉強できるから助かります。やる気でる!
ちなみに目標はfirst degree (90点以上)をマークすること。

②生活

1月の最後の週、自棄になって昼夜逆転ファストフード生活をしていたら日曜日から風邪をこじらせてしまいました。鼻づまりと鼻水が止まらない。普段自炊なので、きちんと食べないと体はすぐダメになるんだなあと思いました。体も冷え込んで、足先の冷えが1日中とれません。
まあ食べ物戻したら治るやろってことで、日曜日にスーパーで豆や根菜を買いこんでみたり、緑茶を煎ってほうじ茶にしたり、乾燥生姜を作ったりしたのでゆっくりあたためていこうと思います。
あと、早寝早起きする。12時には就寝の準備をして1時までに寝たいです。
私は肌荒れには早寝早起きが一番効くっぽい。


③ブログ更新

実はずっとイギリスの大学の授業体系について記事を書きたかったので、気分転換に2記事くらい書こうかなって思っています。
日本と全然違う基準をもっている他国の大学を選ぶのって、すごく難しいと思います。私は学校のウェブサイトだけではよくわからず色んな人のブログを読みあさって感覚をつかみました。なので今度は留学生としてフィードバックしていけたらな、と思います。
あとはフラットのこととか、スーパーの買い物のこととかについても書きたいな。
私のフラットは、わりと生活スタイルの近い子たちが多くて当たりです。


以上が目標。


ついでに近況報告でも。

今週は私とフラットメイトが交互でお菓子を焼いているので(なぜか)、QOL高くていいかんじです。帰ったら甘いものが待っているって幸せ :)
さらに先日、夏に家庭教師していた子(なんと週9時間算数やってました…!)がめでたく第一志望に受かったので、なんだか幸先の良い2月です。

明日はロンドンで出張の帰りの父に会い、その後Jeffry Sachsの講演を聞いてきます!こういう著名な先生の講演を生で聞けるのが、留学のいいところかなあと思います。アメリカだと地方大学は都市から離れてることが多いのですが、イギリスだとロンドン近郊にたくさん大学があるので、地方大学生でも貴重な講演を聞くに行く機会が多い気がします。

21日にはIDDPさんのキャリアセミナーもあるので、今月は2回もロンドンに行きます。
とっても楽しみ!
(時間があればEast Endのvintage shops行きたいなー!)




一気に書き上げたのですが、今月は自分を磨き上げる月になりそうです。
ちなみにイギリスでは2月にパンケーキデーというパンケーキを食べる日があるそうなので(しょうみパンケーキデーって何?って感じだけど、今年は2/17らしい)、友だちとはそのタイミングで騒ぐんじゃないかなって思ってます :9




ではでは

2月が終わったらちゃんと振り返りますね!まずは勉強頑張ります!

1.26.2015

passionのありか

TEDにお叱りを受ける。

留学に来てから、死ぬほど苦しんだり死ぬほど楽しんだりしていない気がする。これでいいのか?っていう疑問が、かわらずある。きっとこれは消えないんだろうけれど、それにしても、だ。

前期は勉強しつつ人間関係で少し疲れたりした。

後期はアプリケーションやろうって決めてもうすごいぐだぐだ。毎日書類手配揃うかどうかだけで頭がいっぱいで、ストレスがひどくてレモンそのまま食べてる。(クエン酸回路まわしたい本能だと思ってる)

この大学に来てから、そこそこちゃんと勉強してそこそこ楽しい友だちできて日本人の子も外人の子もなんだけど、まあ、そこそこフラットメイトに恵まれて、自炊歴5年目なのでしっかり食べて健康も害することなく、ね、これなに?みたいな。そこそこのオンパレード。

こないだ日本に留学したイギリス人で日本に大学院留学したいって言う子と1時間ちょっとくらい話したんだ。久しぶりに、日本の社会問題について議論して(彼の着眼点はわたしは初めて出会ったからとても楽しかった)、これだって感じたんだ。社会に対して疑問を抱いて、その解決策として出会ったものに学力が必要だったから修士進もうと決めたんだよね。京大からの逃げもあるけど。

前期は自分で決めた勉強サイクル一応まもって、そこそこやってきた。アサイメントでいい点数もとった。後期もそれは継続するつもり、でももう1ランク上の努力をしたい。
どうやってやればいいのかわかんないし、誰に相談すればいいのかわかんないし、どこにたどり着きたいのかも正直わかんない。
こんなときネットワーキング不足をすごく感じる。

大学では、学生団体のネットワークは結構広がってたんだけど、アカデミックは全然だったんだなって本当に(成績表とともに)痛感。
アメリカ大学院留学生のブログを見てすごく反省しました。彼らみたいに、苦しんだりもがいたりして壁を越えていきたかったはずなんだよな。

まあなんて言おうともまずはアプリケーションを終わらせないと次に移れないので、こちらを頑張ります。2つのこと同時にできないもんで…

勝ち戦で進むこともできるんだけど、それでまたそこそこを得るだけだったらなんの意味もない。今の大学は勝ち戦。正直京大も、農学部にした時点で勝ち戦。一個前の記事のときはかなり弱っていて自分でいることが必死だったんだけど、自分の根底にあるものに触れると、それじゃあだめでしょって、自分が言ってる。挑戦し続けなきゃ、楽しい世界は開けてこない。試しに1週間全力で挑んでみようと思う。but, unless, excuseは嫌いだ。かっこわるい。

1.04.2015

北すぎていろいろ!北緯65度の町、Älvsbynに滞在してきました。

クリスマス期間にスウェーデンに1週間旅行に行って来ました。
前半はÄlvsbyn(アルスビン)という北の町の友だちの実家に、後半はStockholmで観光してきたので旅行記かきます :)


  • How to get to Älvsbyn?

Alvsbynは日本でいう青森的なところで、ストックホルムからフライトも出てるのですが、折角なので夜行列車で行ってみました。(13時間くらい?)
夜行列車はオンラインで予約できて、往復1 50ポンド(約3万円)でした。ロンドンーストックホルム間のフライトより高いものの、スウェーデン国内のフライトより安いです。

朝は車内アナウンスも特になかったので、乗り過ごしてAlvsbynの次の駅、Bubudaで降りました。うける。いやうけない。
駅にeduroamがあり友だちに連絡できたので、そこまで迎えに来てもらいました。(感謝)
乗る際はみなさん気をつけてください。笑


  • 北すぎて色々。

北緯65度なので、日出が10時前、日の入りが14時、日照時間は4時間です。昼まで寝ると詰みます。そのかわり夏には白夜があるらしく、一晩で植物はぐんぐん育つしみんなもハイになってらんらんしてるそうです。


家の裏には高床式のガレージが何個かあって、そのどれも築30〜50年だと言われました。
乾燥してるし虫もこないしで、朽ちることがないそうです。日本だと考えられないですね。でも火事はよくあるそうです。笑



家の1階のガレージにはボイラーがあり、薪をくべて水をあたため、その水を循環させて家を暖めてるそうです。村の家々には煙突があったのですが、もくもくしていたのはこれかもしれません。木材資源を用いた自家発電に関しては、オーストリアの木材ペレット利用率が高いというのは聞いたことあったのですが、スウェーデンはオーストリアよりも薪生産が高いそうです。(←このリンク、適当に探したソースだけどおもしろいこと書いてあった!)それにしてもこんな当たり前のように出てくるとは!



北国の夜空はとてもきれいで、星がくっきり見えました!写真におさめられるほどではないですが、オーロラも見れて感動!空がぼんやりと光っていて幻想的でした。

あと癖で見ちゃうスーパーの野菜、葉もの野菜はスペインやオランダからの輸入、フルーツは中米からの輸入品を見かけました。−20℃の天気予報をみてると冬の間栽培コストが跳ね上がることはなんだか容易に想像できますね^^; (それとも薪代が安ければ温室ハウスも簡単なのかな?)ちなみにスウェーデンは酪農が強いそうです。



  • スウェーデンのクリスマス


クリスマスになると星型のランプを窓辺につるすのが習慣です。なのでどの家にも同じ星形のランプが見れて町全体(国全体?)がかわいらいしくなります。

日本と似ていて25日よりもイブの24日の方が盛り上がるらしく、24日の夜は色んなお客さんがごはんを食べにきていました。ここはお父さんがスウェーデン人、お母さんがガーナ人なので、洋食に加えてライスとカレーもありバラエティ豊かな食卓でした。

プレゼントをあけるのも24日で、残念ながらサンタさんにまつわるエトセトラはありません。


  • 田舎町のあれこれ。


Alvsbynは小さな田舎町です。同じ世代の子たちは村で200人くらい、みんながみんなを知ってます。

25日の夜には町に唯一のホテルでクラブパーティーがあり、私も友だちとその友だちについていって遊んできました。
小さな町の年に1度のパーティーのためその場は同窓会状態。会場のホテルも人をさばくのになれておらず、−20度の中20分くらい外で待ちました(死!)ちなみにDJは友だちのお父さんの先生だったらしいです(笑)


その後家に帰って、友だちと「友だちの友だちの元彼も来ていて」どうのこうの話から、「田舎町」の話をしました。

この町は小さくて、町を出る人も少なくて、みんな小さなコミュニティに閉じこもっている。近くに大学もなくて、短大を出て働き始めて、大人になる自覚もないまま子どもができて結婚して落ち着く。
みんな外の世界を知らなくて、ここでの評価が全てで、自尊心が低い。

移民が住む地区があって、そこではロシア系の移民がウォッカを仕入れているから18歳未満の子どもは飲みたくなるとそこへ行く。けど親はあまりいい顔をしない。
移民は国からお金をもらってるからあまり働かないし、問題が起きるのはきまってその地区。友だちの親友のお母さんなんて悪いことをして国から追放されたみたいです。


なんだか日本の「村」意識、マイルドヤンキーなどに近いものを感じるとともに、移民問題も抱えていて状況がより複雑なコミュニティのようでした。こういう話を聞くといつも日本の移民受入について考えないとなあと思います(誰かいい本紹介して)
日本では国内のCommunity developmentをすすめるNPOさんがいますが、当たり前だけの他の先進国のrural areaでも必要とされてるんだなと感じました(まあ正直そこに問題があるのかどうかすら私にはよくわからないけど)。そして移民のことを考えるとかなりのスペシャリストを要しそう…。

友だちは高校はロンドン、カレッジはストックホルムで両親も国際結婚で、そして教育のたまもの(?)か17歳なのにすごくしっかりした考えを持っている子です。この村のことは嫌いではないけど、村の人たちの自尊心の低さとか民度の低さ(DVとか、ファストフードだけの食事とか?)を悲しんでました。そんな感じで話し込んでたら朝の6時になったのでお開きになりました。



  • そして翌日昼過ぎに起きて太陽とか1時間くらいしか見れなかった・・・


いくら寝ててもおっけー、好きなときに食べておっけー。
気づいたらリビングにいて、そしてたくさんおしゃべりする。
留学に来て以来初めてこんなに快適な暮らしができたのでとても離れたくなかったです。

お父さんは自然のことに詳しく、なんでも自分で作ってしまう人。(彼の迷言は「Banana is not a fruit, it is a herbal plant.」です。わろーた。)お母さんは以前わたしに「you deserve to be happy」という言葉をかけてくれた、とても大きな心の持ち主で、(お腹も)心も満たしてくれる人です。
他にもお母さんの親戚の子ども2人が一緒に暮らしていて、友だちの弟も入れると6人(+4匹)家族ですごくにぎやかな家でした。

このとき実は切羽詰まってやらなくちゃいけないこともあったのですが、全て忘れて完全にオフになることを決めてゆっくりとさせてもらいました。私は高い目標に対して精神的に追い込んで自分でつぶれるタイプなので、こういうふうに人と話しながら追い込まなくてもいいんだよと言い聞かせる時間は大切だなと感じました。take it easyなマインドをサプリメントするというか。なんだこのルー大柴な文。

ぜひまた行きたいし、これからもずっと大切につきあっていこうと思っています。
そんなあたたかい家庭に別れを告げて、夜行列車にのってストックホルムに戻りました。



12.25.2014

お肌のはなし。



画像:ANAWALLS


私は子どもの頃からアトピーもちで、アトピーが治ったあとも乾燥気味で、大学に入ってからは赤みとかゆみがひどくなっていきました。
一番ひどくなった22歳の春にお金と時間をかけて本気で原因を探ったので、そのときにわかった原因といま生活で気にかけていることをまとめます。



  • 香料アレルギー

私は香料アレルギーです。
いい香りのするシャンプーやリンスを使うと、どんなにゆすいでも髪に残った香料に目のまわりや首のまわりが反応してかゆみ・赤みがでます。

なので無香料のシャンプーやリンスを選んでいます。

無香料に変えたときはNOV(無香料)を使っていたのですが、あまりにも髪がきしきしするので色々と転々としています。留学初めてからAUSSIというブランド(微香料)を使っていたのですが、やや荒れ始めたので最近John Masters Organics(無香料のライン)に変えました。

基礎化粧品も全て無香料です。

これもまたNOV(無香料)を使っていたのですが、あるときKiehl's(基本無香料、たまに天然香料)を使ったときに肌への良さが違ったのでそれ以来Kiehl'sです。
(Kiehl'sはヘアケアが無香料でないのが残念です)

あとextra careとしては髪にも顔にもアルガンオイルを使っています。

敏感肌の方で留学している方に、悩み別で商品を選べる(そして割引価格)サイトがあったので載せます ね。
http://www.naturisimo.com/index.cfm




  • 食生活

私は人よりお腹が少し弱いです。

動物性タンパク質やお酒、人工甘味料や人工的に精製された砂糖(白砂糖)は消化酵素の消費が激しく、胃腸に負担のかかる食べ物だそうです。

それを食べ過ぎると、腸のフィルター機能が壊れて、体内に悪いものが入って来て、肌に炎症(特に口まわりの乾燥や顔のニキビ)がでたりお腹を壊したりします。

なのでお肉やお酒、白砂糖は控えめに。
朝ご飯は無しかフルーツ。
主食はお米でできるだけグルテンフリー、よくかんで食べること。
コーヒーもわりとお腹を直撃するので、おいしいコーヒーを飲みたいときだけしか淹れません。でも味のある飲み物が好きだから、フルーツティーやハーブティーをよく飲んでいます。

基本的には、牛乳より豆乳を選ぶとか、日本人の消化酵素で対応できそうな食品を選びます。


  • 検査のススメ

以上が生活で気をつけていることです。
最近になって、「自分」の肌には何がよくて何がよくないかなんとなくだけど分かるようになりました。

それも、22歳の春に総合病院の皮膚科に何度も通い検査したことや、整体に通って歪みじゃなくて食生活かえろと説教されまくった時期があるからだと思います。(整体師と喧嘩して泣いたこともあった。笑)

専門家は下手なネットの情報よりもずっと信頼できるので、時間とお金を注いででも足を運ぶことをおすすめします。

皮膚科では1〜2万円ほどのパッチテストを行いました。3〜4日お風呂に入れないので秋〜冬の診療をおすすめします。
整体は別にいいのですが、経験上ステロイドいくら塗っても治らない場合は生活習慣の厳しい見直しがかなり効くと思うので、指摘してくれる人のもとへ行くといいと思います。

  • おまけ、たべものの話。

22歳の春〜夏は肌に毒にならない食べ物を探し求める中で色んなおいしいものに出会った気がします。そして、ゆっくり味わうことによっておいしいものに出会えるようになったとも思います。
実際に白砂糖を断食してから、白砂糖だらけのお菓子やパンを食べ続けると気持ち悪くなるようになりました。

高くても「良いものをちょっとだけ」の選択はなんとなく気持ちを豊かにしてくれるし、早食いの大食いよりも上品な気がします。(これは最近の自分への戒めを込めて。)

なので、ちょっと贅沢な日本酒やさんに行ってちびちび飲むのは普通に大好きです。


  • イギリスに来てからと、その反省。

香料に関しては、効果とお値段との間で奮闘中です。
(無香料かつしっとり洗い上がるものはやっぱり高い!)

食生活が乱れてしまい、特に最初の2ヶ月はストレスでたくさんクッキーを食べていました。
自炊の手をぬくと、外食にライスの選択肢がないので簡単に詰みます。

生活にもなれてきたし、2015年は食生活にもう少し気を使うようにします。
どんなにいいチャンスがあっても、健康じゃないと飛びつけないからね。



11.02.2014

みんなで解決!イギリスのフードシステム研究

先日、Essex Sustainability Institute で知った「Fruits of our labour: Labour process and the political economy of the food system」というセミナーに参加してきました。会場は、The Minories Art Galleryという美大併設のギャラリーで、本当にセミナーあるの?というくらいおしゃれでした! :)

1階カフェです
おいしいランチ(久しぶり!)
















  • 主催は研究者と活動家のコラボ団体 "Food Research Collaboration"



Food Research Collaborationは、現場経験をもつアカデミアの方が設立した団体で、イギリスのフードシステムのためにAcademiaとCivil Society Organization(以下CSO) の連携を促進する団体です。


主な活動は、フードシステムに関するセミナーの開催(今回は"The Future of Our Food"というシリーズの1つ)で、アカデミアとCSO両者がパネリストやオーディエンスとして参加しており、両者の経験や知識の共有やネットワーク作りの場を提供しています。オープニングトークからは、アカデミア側の実践的で活用される研究をしたいという強い思いを感じました(今回のテーマははまさに、CSO側からのサプライチェーン上流の不透明性に関する疑問からセッティングされたそう)。


  • フードシステムって経済学?農学?社会学?



食というものが人と切り離せないトピックである以上、フードシステムとひとくくりにされてもその対象とする時間や空間、視点は様々です。ここでは、全体のプレゼンテーションを通じて見えて来たストーリーを私なりにまとめようと思います。


フードシステムと労働となると、まず問題視されるのが途上国プランテーション農場での労働搾取。今回ブラジルからいらしたJosefa Salete Barbosa Cavalcanti氏(Federal University of Pernambuco, Brazil)によると、商品の「クオリティ」を求める現在の世界市場は、ブラジル北東サンフランシスコバレーの ぶどうのプランテーション農園の労働環境について悪影響を与えているそうです。具体的には、「労働時間、賃金に関する条件悪化」や「季節労働者の相対的増加」、「下請け会社によるGLOBAL GAPのモニタリングの甘さ」が指摘されていました。


さて、このような劣悪な環境に対抗する手段として、良い労働条件を保証した「フェアトレード」という方法があります。しかし、Prof. Chris Camerによると、エチオピアとタンザニアのコーヒー・紅茶農園におけるフェアトレードプロジェクトと、周辺の農家を比較した結果、前者(フェアトレード)の労働環境は後者(ノンフェアトレード)に劣ることが明らかになったそうです。フェアトレードはどこがフェアなのかが不透明であり、プロジェクトに関わる少数の農協関係者が大半の利益を取って行くことも散見され、フェアトレード/ノンフェアトレード農家の労働環境格差は年々開いて行っているとのことです。


一方、先進国のフードシステムにおける労働環境も良いとは言えません。アメリカのマクドナルド従業員の約半分は政府から家計補助を受けているとDr. Michael Heasmanは言います。このような社会で現在、様々なアクターが食と労働に関わる状況を改善しようと働いていますが、フェアトレードのように本末転倒になるケースもあります。これに対して彼は、あらゆるステークホルダーを巻き込んだ"Justice"の見直し(ダイアローグ)、共通の認識による再定義が必要だと提言していました。


Justiceの見直しの先に何があるのか?それはDr. Adam LeaverとAndrew Bowman氏(Centre for Research on Socio-Cultural Change)がイギリスのスーパーマーケットにおける豚肉サプライチェーンの比較にて明かしてくれました。イギリスでは近年豚肉の自給率が低下し、比較的賃金の高い国からの輸入が増加しています。これは、豚肉サプライチェーンにおけるマージンの搾取、すなわち非正規雇用による労働契約の短期化を繰り返した結果、産業が不安定になってしまったためだと指摘されます。ケーススタディとして、低賃金労働以外の方法で効率的な豚肉(PB)の流通構造をもつスーパーマーケットのみ、豚肉部門の業績がのびていました。すなわち、適正な労働環境は経営に良い影響をもたらすということです。



  • 変わりダネ:大手企業の人権侵害対策、手段は厭わず!



実は一番目をひいた研究は、Dr.Carole Elliottによる2つのウェブサイトにおけるvisual semioticsの実証比較研究でした。英語力不足から何を言ってるのかいまいちよくわからなかったのですが、コレ↓が物語っていました。




どことなく似ている2つのウェブサイト、実は全く違う意図をもったサイトなのです。

上は、日本でもナビスコやリッツなどのブランドを展開してる世界的お菓子メーカー "Mondelez(UK版)" (日本版)の ホームページです。下は、 "Screamedelz" というパロディサイト。ロゴやカラーリング、タブの配置やページ上部の金額(上ではNASDAQ株価です)まで似せてある"Screamedelz"、一体何のために作ったのでしょうか?


———答えは、Mondelezの人権侵害を訴える(Scream!!)ためです。
よく見るとScreamedelzページ上部の金額は「CEOが(労働者に)補償すべき金額」になっています。公式ホームページより「毎日100000人の従業員に支えられています」などの文章を引用し、「そう、親指を捧げたりね(工場事故で親指をなくしたが一切の補償がなかった従業員の話)」と続けるなどの痛烈な風刺で、Mondelezにおける人権侵害を暴き、消費者にフードシステムの真実を告げています。


残念ながらvisualやdétournementに関することは理解できなかったのですが、このウェブサイトはかなり強烈なアンチ活動だったのでここで取り上げました。




<<関連リンク>>
エジプトとチュニジアにおける労働搾取の現状をまとめたものです、ぜひ見てみて下さい!


画像はScreamdelezウェブサイトより


  • 長い1日を終えて


以下は感想です。

会場にいた研究者の方々やpostgraduateの学生の、実践的な研究を目指しているところや、アカデミアの枠に捕われずいろいろなアクターと恊働して食の問題を解決したい!という姿勢がすごく印象的でした。
そして改めて、フードシステムの分野は経済学や経営学だけでは解決できないものがあるというのを痛感。自然科学系の大学から一転、政治や人権に熱心な人と一緒に住んでいるからか、社会科学の社会における重要性をとても強く感じています。付随して、国際機関がチームで動く意味もわかってきた気 がします。


去年フランスやイギリスのフェアトレード研究や消費者研究の論文を参考に卒論を書いていたときに、そのリアリティーや多様なアクターの出現にずっと憧れていました。なので今回、アカデミア、Civil Society 、量的研究、質的研究全てが一丸となってフードシステムに 取りかかっている様子を見て、イギリスに来たなあと感じた1日でした。
(laborの書き方もlabourになりました。)


私はこの世界に飛び込みたいか?
今はそれを考えています。

おわり。


※私の英語力不足より、詳細に誤りがある可能性があります。申し訳ありません。

7.27.2014

The overwhelming country, US.

NPO法人Innoplexインターンによるニューヨーク都市農業視察、その後の大学院見学のためのボストン・サンフランシスコ訪問、20日間のアメリカ出張/旅行の感想を書き連ねます。


  • 人種、貧富と個人の国。
    ニューヨークでは、黒人街であるハーレムの近くに滞在した。すると、仕事の訪問先で会う人と、帰って来てから見る人種が異なる。そして、生鮮野菜の価格と、ファストフードの価格差。所得層によって食事の品質がガラっと変わってしまう。アメリカ政府は低所得者層への食の保障システムがいくつかあるが(food stump, school foodsなど)、色々な人へ話を聞いていると、品質の保障まではなされていないような所感を覚えた。

  • 表現の街、ニューヨーク
    地下鉄施設の古さ、ゴミの異臭、排水の不整備、ニューヨークは整っていない東京だ。都市としての機能は完全に東京に劣っている。それでも東京には絶対勝てないところがある、表現の自由だ。ニューヨークは働く町であると同時に、アートの町でもある。至る所で人が音楽を奏で、絵を描き、跳ねて踊る。デモをして、野菜を売り、生き方を主張する。誰も止めない。ごまんとある小さなギャラリーにはなにがなんだかわからない作品が展示され、値段がつく。大きな美術館は週に1度、無料で開放される。世界の文化を発信する絶好の場であり、自分の可能性を鼓舞する環境を感じた。

  • 東西の差
    ニューヨークの野菜のまずいこと、黒人の多いこと、建物の高いこと。サンフランシスコの野菜のうまいこと、アジア人の多いこと、建物の低いこと。同じ国なのに全く違う都市。それぞれのバックグラウンドの違いは、沖縄と北海道の比ではないのかもしれない。

  • 自然のない国
    ほっと一息つくような、落ち着ける公園は、UC Berkeley内にある公園だけだった。他の建物や公園は全て、気持ちよいけれどとても人工的。全てが計画都市。昔から商人が通っていたからいまは主要な国道、だとか、昔から人々が水をくみにきていた池だから公園として保全、だとか、そういうものが息づいていない。息のつまるような都市だった。

  • アカデミックエリートとの出会い
    彼らは、シビアでオープンだ。日本の劣等生の進路相談にのってくれたJ-PALの方、 Davis市内の農業関連施設を案内してくれたUC Davisの学生の方、経済学で見える世界を丁寧に説明してくれたStanfordの学生の方、みんな初めて会う人なのにとてもオープンに私のほしい情報を次々と差し出してくれる。すばらしい世界を見せてくれた。これはこれから2年間、経済学を勉強するためにこれ以上のモチベーションはないと感じた。本当に感謝。

7.26.2014

実は最先端のコミュニティ、DAVIS!



サンフランシスコ3日目は、AmtrackでDavisまで行ってきました。
2年ぶり!
今回はUC Davisでコミュニティデザインを学んでいる方が農業・コミュニティツアーを(炎天下6時間チャリで)してくれました!焼けた!
以下レポートです。最後にまとめがあります。
  • Community Garden。

    確か100ドル/年で1区画借りれる。(30ドルのデポジットあり)ほとんどがDavis市民。割と本格的に栽培している人も多かった。水道が何カ所かに通っていて、各々ホースで水をあげていると思われる。カリフォルニアは数年に一度の干ばつに見舞われており、8月からはDavisも公共水栓の利用時間が制限されるとのことです。(超過すると罰金あり)Compostもやってたよ。
  • Central Park

    畑というよりガーデンが整っていた。この公園はコミュニティデザインの手法で設計されており、市民とのワークショップを通じて作られた。ファーマーズマーケットが開けるように屋根を作ったり、卸やすい位置に駐車場を作ったり、子どもが安心して遊べるようにgreenaryのところは真ん中に行くほど低くなっていたりする。

  • Village Home
    ここはDavis事前学習時に聞いていて行きたいと思っていたところ。Village住民のCommunity Garden。
    Village内は車が通れない道が多い、私有地というより共有地と言えるスペースが多い、果樹を多く植えた「edible landscape」となっている、自然排水を取り入れて畑など水が必要なところが低地になっている、など色々な配慮が施されているそうです。

    Edible landscapeだからこその看板。他にもたくさんの果樹がうわっていました!
  • UC Davis West Village

    ここはUC Davis内で新しく建てられたdorm。ホンダと共同で開発された建物であり、全てLEED認証取得のエコでクリーンな建物。屋根という屋根にソーラーパネルが設置されている。
    なんと!D-Labのオフィスもありました!
    案内してくれた方はD-Labの授業もとっていたらしく、前に一度だけ話を聞いたKartのことを知っていたり、、いいねえ。

  • Student Farm
    とれた野菜はCSAしているとのことで、UCD産CSAっておもしろいなって思った。
    トマトを頂戴しました、なまぬるかったけどおいしかったです笑

  • Viticultureの校舎(これもLEED取得)
    校舎裏に広がるぶどう畑・・・・
    ここは校舎もLEED(Pratinum)を取得してました。
  • PACHAMAMA Coffee

    最後にカフェに寄りました。ここは100%生産者組合がownしているカフェで、それぞれのコーヒーの下には農協名が書かれています。感動!
    でも折角ドリップで入れているのになぜかスプーンでかき回してとても苦いコーヒーが出てくるというちょっと残念なかんじでした。お姉さんわかってないのかな・・・爆
  • まとめ
    コミュニティデザインの分野から見ると、Davisはかなり技術のつまった街のようです。UC Davisがサステナブルな建築を積極的に取り入れていたり、街の中心であるセントラルパークの設計や、Village Homesの設立など、コミュニティ・都市計画の新しいかたちが市民の身近なところにふんだんに取り入れられた町でした。そして畑の多いこと!まさにEdible Communityであり、ニューヨークやポートランド、サンフランシスコではやっている地産地消の動きの最先端であるのかもしれないと感じました。

    やっぱりいいまちだったんだね(^_^)

R.I.P to my dearest friend

My close friend in Tucson committed suicide It was Saturday morning here 7:30am Woke up and checked my phone Had a message from Tucson...