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7.23.2015

留学記事③「Diplomaという選択肢」

大分ご無沙汰しましたが、昨年度留学したコース「Graduate Diploma in Economics」について書こうと思います。日本にはない選択肢なのですが、行ってよかったと思ったのでシェアします!

留学記事①「イギリスの大学のスケジュール」はこちら
留学記事②「イギリスの寮生活」はこちら



  • Diplomaとは?
画像はhttp://dc.vistage.com/blog/2012/08/the-great-imposter-syndrome-how-overcome-fears-anxieties-being-leader/girl-with-question-mark/より


早速ですが、Diplomaコース、日本にはないので聞き覚えのない方が大半だと思います。私はDiplomaというコースでしたが似たような位置づけで「Pre-master」、「English for Academic Purpose(EAP)」というコースがあります。

これら全て簡単に言うと、大学院準備コースです。


アメリカやイギリスの大学では、大学院に入るにはその専門の単位を学部で取得してあることが入学要件になります。そこで、大学院から専門を変えたいけれども、学部で必要単位を取得してこなかった人のために、1年で必要単位を用意できるように組まれたコースが、Diplomaやpre-masterコースになります。

私は大学院で農業経済を学びたかったのですが、学部において必要な経済学の授業を取ってこなかったのでGraduate diploma in Economicsという授業で経済学の単位を揃えてからMasterに行くことを決めました。(学部時は農学部食料・環境経済学科でしたが、名ばかりの学科だったので…)


ちなみに、イギリスでは日本の大学における教養課程が高校に組み込まれているので、日本の高校から直接イギリスの学部に進学したい場合は「Foundation」という学部準備コースに入らなければなりません。

厳密には学部生のためのDiplomaもあるのですが、ここでは大学院のためのDiploma (Graduate Diploma)について紹介します。




  • Diploma, Pre-master, とEAPの違い

イギリスでは多くの大学でDiploma過程があります。私が調べたものでは、Diploma in Economics, Diploma in Development(開発学)などがありました。
ちなみに、DiplomaはPostgraduate taughtに分類されます

一般的に、Pre-masterコースを取ると、自分がPre-masterコースを修了した大学においてMasterコースに進めるそうです。
Diplomaを取得すると、他の大学の進学要件にも取って代わることができます。

EAPは、正確に分類するとDiploma in English for Academic Purpose、またはPre-master in English for Academic Purposeとなると思うのですが、位置づけとしてはInternational studentsのための英語準備コースになります。これは、例えばIELTSやTOEFLの点数がMasterの入学要件にあわなかったり、英語力をしっかりつけてからMasterを始めたい生徒が取るようなコースです。


ちなみに、Diploma in Economics with EAPというEAPの授業とEconomicsの授業を半分ずつ取るようなお得なコースもあります。


  • 実際どのようなコースなのか?
画像はhttp://www.pbs.org/newshour/making-sense/exposing-the-textbook-scam-how/より


私のとったDiploma in Economicsでは、Diploma用に特別なコースが組まれているわけではなく、経済学部の2年生と3年生の授業を選択して取るかたちでした。(※イギリスの学部は3年までです。)

具体的には、

<必修>
Micro Economics (2年生用、通年)
Macro Economics(2年生用、通年)
<選択>
Introduction to Econometrics(2年生用、後期)
Mathematical Economics(3年生用、後期)
International Economics(3年生用、前期)
Development Economics(3年生用、後期)

の6つの授業をとりました。

本当はEnvironmental Economics(3年生用、前期)も履修していたのですが、後期に取りたい選択が多かったので捨てました。Essexの履修登録方法は履修制限があるので、日本のように取り放題からの捨て単位はできなかったです。

ちなみに、Diploma in Economics with EAPの友人は
Micro Economics(上記)
Macro Economics(上記)
経済数学(2年生用、前期)
のみを経済学部で取り、週の他の時間は英語の授業をとっていました。

彼は日本でも経済学部を出ているのですが(間違えてDiplomaを取ったらしい)、MicroとMacroの進度は日本よりもはやかったそうです。
なので私としては1年間に凝縮してかなり学べたな、って感じでした。



  • Diplomaという選択肢
画像はhttp://www.ontariocolleges.ca/apply/program-typesより


ここまではDiplomaの紹介でしたが、最後にDiplomaというコースに関して感じたことや考えたことを書こうと思います。

<コース内容>
上にも書いた通り、イギリスの授業はかなり凝縮されて密度の高いものになっているので、コース全体にはかなり満足でした。1年でミクロの教科書(ヴァリアン)1冊終えたし、マクロの教科書(マンキュー)も3分の2ほど進んだので、Masterに必要な内容は駆け足で終えられたと思います。
以前の記事にも書いたのですが、授業内容にも満足しています。

(学部は京都大学なのですが、4年間脳みそを甘やかしていた私にはLSEなどのハイレベルな大学ではなくEssexで丁度よかったように感じます。)


<コースメンバー>
実はDiplomaとして経済学部にいたのは、私ともう1人の日本人の生徒(上に書いた子)だけでした。経済学部のような大教室の授業メインだと授業を通じて学部生と友達になるのは難しく、よく一緒に勉強していた経済学部2年生の子とはサークルで知り合いました。

ちなみに、EPAの授業ではどの大学でも大抵5〜10人ほどいるので友達はできるそうです。(しかも結構楽しそう)


 <取ってよかったか?>
私には、学部を卒業する時点で、自分が当時持っていた単位で進める農業経済・農業開発系のMasterコースがありました。けれどもしっかりと農業経済をやりたいということで1年遠回りしてDiplomaに行くことにしました。

この1年のよしあしはこれからMasterに行って初めて気づくことではあると思うのですが、現時点では行って良かったと感じています。恥ずかしながら4年間で経済学をほとんど勉強してこなかったのですが、このように1年間で濃縮して取得できて、Masterで興味のある研究に取り組めるのであれば遠回りも悪くないかな、と。

この夏帰国してから学部時に在籍していたゼミに顔を出してきたのですが、やはり自分がやりたことはそこではなかったので、経済学分野に舵を切ってよかったとも感じます。

また、この1年で出会った社会人経験者の方にDiplomaの説明をすると、みんなそれは良い選択だと言ってくれたので、それで肯定感が強くなったのもあるかもしれません。




  • まとめ
なんだか最後のはDiploma礼賛みたいになってしまいましたが、本当は学部できちんと勉強して、大学院に進むのが理想的だとは思います。でもそうじゃなくてもやり直せる(また、社会に出てからでも、勉強したくなったらいつでも戻ってこれる)環境があるというのはすごく良いと思いました。
コース的にも、1年間で学べる量がかなり豊富なのでとてもおすすめです。

学部を卒業していきなり海外の大学院に進学するのは不安、という方はDiploma等への進学も検討されてみてはいかがでしょうか。







5.19.2015

留学記事②「イギリスの寮生活」

こんにちは :)
今日は私が住んでいる寮の紹介をしたいと思います!
外国の寮って学校のHPの写真じゃ信用ならないですよね(笑)

自分が寮を探すときにあまり記事をみかけなかったので、特にUniversity of Essexでaccommodationに迷っている人の役に立つようなことを書きました。
なので結構細かいです^^;


留学記事①「イギリスの大学のスケジュール」はこちら


  • 概要
私はイギリスのColchesterという街にあるUniversity of Essexという大学に通っています。EssexのColchesterキャンパスには大きくわけて5種類の寮が用意されており、私はUniversity Quaysと呼ばれる寮に住んでいます。

postgraduateの人はpostgraduateのフラットメイト、undergraduateの人はundergraduateのフラットメイトがあてがわれます。なのでpostgraduateのフラットは基本静かです :)


  • Quaysはどんなかんじ?
私のフラットは en suitといって各部屋にバス・トイレがついたビジネスホテルのような部屋です。建物は4階建てで、同じようなビルが20棟くらい並んでます。

立地は学校から一番遠くて、教室までは15〜20分くらいかかります。でも近くにコンビニとドミノピザがあるのでわりと便利かなーとは思います。
私は通学中に頭を切り替えるタイプなので丁度良い距離だと感じています。



さて中身の紹介です!


  • キッチン!
共有キッチンはコンロが4つと棚が1人1つずつあります。冷蔵庫が小さいのが少し不便ですが、オーブン、電子レンジ、電子ケトル、ライスクッカーが用意されているので来てすぐに炊事が始められます。

ちなみに、うちのキッチンはだいぶきれいな方です!(写真)
1人だけ困った子がいるのですが(後述)、他のメンバーはみんなきれいに利用してくれます。基本的にほかのフラットはどこも食器類出しっ放し皿洗いは後回しで机の上にも色々放置されてます。

たまに気分転換にキッチンで勉強したりもします :)





  • MY ROOM!
まあまあ快適です。多分日本の1人暮らし学生ワンルームと同じかそれ以上。
窓が北向きにあることを除けば満足かな、、冬は寒かった…w



机も広くて、コンセント4つと備え付けのライト、棚が4スペースあって使い勝手が良いです。(机の上の青いのはmacbookair11インチ。)




気になるバストイレも、まあまあきれいで広いです。(冬にお湯が出ない日が何回かあったけどねw)←repairを呼べばすぐ直してくれます。
シャワーのヘッドが固定されているのが難点ですがまあ慣れます。

写真右手のドアが部屋のドア、左手をあけるとバス・トイレになってます。2つのドアの間にある長方形の白いものはセントラルヒーティングという暖房器具。冷え性なので冬場はこれでは足らず、キッチンで勉強していました。






  • 気になるお値段£££
Quaysは約£117/週(£467/月)で、日本円に換算すると87000円弱/月というところです。(1ポンド=187円)日本円に換算すると高いですが、こちらではほぼ1ポンド100円の感覚で暮らしているので、アパートを探して住むことやロンドンの寮・宿に比べたら安いほうだと思います。

全ての寮は水道・光熱費、Wifi費込みの値段です。


  • おまけ:うちのラブリーなフラットメイトたち!
うちは7人で生活していて、その中で特に3人の子たちと仲良しです :)
そんなフラットメイトの紹介を!基本みんなマスターです。こういう感じで専攻国籍ばらつくんだ〜という参考になればな、と思います。

M:カナダ人の女の子。専攻はHuman rights。一番おしゃべりで料理好きでヘルシー志向。日本の女性の人権に関する問題やニュースを伝えると「Is it 2015 in Japan?!」と憤慨するなどおもしろいです。(おもしろくないぞー!)

H:インド系イギリス人の女の子。専攻はPhycoanalysis。私の中で一番きれいな英語を話す。Mと3人で彼女のゴシップを話すのが楽しいです。笑

L:中国人の男の子。専攻はFinancial business?。21歳にしてPhDの中国奨学生。中華料理ばかり作る天然系男子。MとHと4人でしょうもない話とかよくする。

S:イギリス人の男の子。専攻はInternationalなにか(忘れた)。170cmロリ声のノルウェー人の彼女を連れ込むためもはや彼女もフラットメイト。音楽爆音、食器洗わず、深夜も早朝もうるさい(いつ寝てるの??!)など、唯一の問題児。だけど人当たりが良すぎるのでなかなか注意できない…性格は悪くないから6歳児ということで上3人と話をつけた。笑

Invisible Chinese girl:中国人の女の子。専攻はBusiness。彼氏の家に入り浸るためレアキャラ。名前は前に住んでいたブラジル人のおじさんがつけた。

タイ人の男の子:名前忘れた…。この子は4月に来てPresessional courseに在籍中でやっぱりタイ料理ばっかり作っている。


基本的にはどこのフラットも過半数がSみたいな感じなので、うちはかなり恵まれていると思います。とくにM、H、Lとは生活の波長も気もあうから本当にらくだし、最近では帰国するのが寂しいくらいです。


  • おわり
寮生活、見た目は無機質ですが、たった1年の修士のためだったら利便性を考えて寮をおすすめします。特にEssexはまわりになにもなく、宅飲みかキャンパスのバーで飲むのでソーシャライズしたいなら寮です。

フラットメイトの行動に驚いたり、おしゃべりしたり、お互いの料理つまみあったり、というのが日常的にできるのが寮で留学生活を送る醍醐味かなって思います!

この記事がEssex進学者の目にふれる日はくるのかしら(笑)

おわり



5.11.2015

留学記事①「イギリスの大学のスケジュール」

テスト勉強への集中力がテスト2日前にして完全に霧散してしまったので気分転換にブログ書きます!ずっと書こうと思っていたイギリス留学に関する記事です。留学ブログっぽい?笑

まずはイギリスの大学のスケジュールを年間と週間にわけて紹介しようと思います :)
留学したい友達からも、旅行に来たい友達からもよく聞かれる質問です。

留学記事②「イギリスの寮生活」はこちら

  • 1年間の流れ:10月に始まって、その後は…?
画像はhttp://grow.weblike.jp/immature_design/images2/post/1128.jpgから頂きました


日本とは違う10月始まり、冬休みと春休みの長さとか、よくわからないですよね。
ということで簡単に図にしてみました!
日程は2014年〜2015年です。(すみませんが拡大して見てみて下さい…



それぞれの期間で何をするかというと、

- 秋学期・春学期:日本で言う「前期・後期」です。夏学期は授業がほとんどないので、1年間のカリキュラムをこの5ヶ月間で詰め込みます。なので進度は早いです。各学期に、中間試験(mid term exam)やエッセイ課題の提出などが複数(2〜4個?)あるのでみんな毎週何かに追われています。

- 夏学期:この時期は、各モジュールのクラス(後述)が1回〜2回あるので秋学期や春学期ほど授業が詰め込まれているわけではありません。週に3時間ほど授業を受けて、あとは自習にあてます。

- 試験期間:これは日本と似ていて、この期間の中でまばらに試験がある感じです。私は経済学部で全モジュールに試験があるため6つ受けます。

- 冬休み・春休み:これも日本と同じです。冬はたいていみんな実家に帰りますが、春は試験勉強を始めたり、旅行に行ったりします。学部によっては休み明けに課題提出があり、小学校の頃の「夏休みの宿題」的なものを抱えて休みを過ごしているそうです。

- 夏休み長いです。イギリスはアメリカより長いと思います。みんな実家に帰りインターンをしたりバイトをしたりなんやかんや充実させるそうです。


1年過ごした感想としては、学期中は授業よりも課題提出や中間試験対策に追われていた感じでした。日本で8ヶ月×4年間でやることを、イギリスは5ヶ月×3年間で終わらせるので、進度に差はあると思います。(日本の32ヶ月間よりもこの5ヶ月間のほうがいっぱい勉強した気がすry...
あとは夏学期〜夏休みまでの流れが日本との大きな違いかな、と思います。




  • 1週間の流れ:授業4科目しか取らないって暇じゃないの?
画像はhttp://www.essex.ac.uk/study/ug/から頂きました


日本では1週間に15科目とかとっていましたが、イギリスでは1年で8科目分しか取りませんでした。でも一週間に4科目しか授業がない=4コマのみ、ではないのです!

ということで今度は私の時間割をだしまーす!



これは春学期の時間割です。(※EC201などは科目コード)
これを見るとわかるように、イギリスでは1つのモジュール(授業・科目)に対して、2時間のレクチャー1時間のクラスがあります。
すなわち、1モジュールに対して週に3時間の授業があるということです。
なので5モジュール取っていた春は週に15時間の授業がありました。ほぼ日本と同じ!


- レクチャーとクラスでは何が違うのか?

レクチャーは、名前の通り講義です。先生が教科書やスライドに沿って講義をします。
クラスは、経済学部では「演習」という感じで、毎週出る練習問題の解説の時間になります。他学部では出されたReading(読み物、本や論文や記事)をもとにディスカッションをしたりするらしいです。


- イギリスのカリキュラムの良いところ

基本的にレクチャーの翌日以降にクラスがあるので、講義で学んだことをその週のうちに深めたり復習する機会があるということになります。日本の講義は大抵受けたらうけっぱなし、なのですが、こちらでは演習やディスカッションで知識を使うので、習ったことが定着しやすくなっていると思います。
高校のときと同じような勉強方法でやれるので、私は日本よりもイギリスのカリキュラムの組み方が好きです。

留学先を決めるとき、「モジュールをもとにコースを決めるといい」などのアドバイスをよく頂きました。日本にいるときは、「授業内容が文面だけでわかるのかな?」と思っていたのですが、こちらではシラバスの通りに授業が進み、1科目に日本の3倍の時間をかけるので、シラバス通りの深い理解、習得が可能です。




  • おわりに
海外の大学は入ると課題が多く、入るのは簡単だけど出るのが難しいといいますが、それは一般論であって専攻や大学レベルによって大きくかわると思います。

でも多分日本で社会学部や文学部や食料環境経済学科(!!)をするならば、イギリスでやったほうがより深い理解につながるのではないかなと思います。日本だと授業は教授のスライド、卒業してからはゼミで扱ったものしか覚えていないイメージですが、イギリスでは各授業で教科書通りに進み、クラスで復習したり何個もエッセイを書かされたりするのでより丁寧に学問に向き合っているような気がします。勿論日本で同量の勉強量を強いるコースもたくさんあるとは思います。

イギリスの難点としては、時間がかつかつなので教授の無駄話などは少ないところです。その点では日本のほうが色んな興味の種が落ちているのかな、なんて思います。


おわり。

R.I.P to my dearest friend

My close friend in Tucson committed suicide It was Saturday morning here 7:30am Woke up and checked my phone Had a message from Tucson...